グローバル市場で通用する新商品


価格に見合った高付加価値創造


 米国の政権交代、英国のEU離脱等で世界経済は激変し、貿易立国日本の経済状況も為替レートや株の乱高下に振り回され不安定な時代です。世界経済の過去の歴史的変遷を調査・分析し、今後の世界経済動向を予測することが最低限必要です。当社は、数年後に確実に国際通貨(米ドルや中国元やユーロ)に対して「円高」時代が到来すると予測しています。

 

 低迷する経済状況から脱却し日本企業が持続的成長を遂げるには、第1に将来の「円高」時代を想定して、円安の今のうちに「技術革新」による市場ニーズにマッチした新商品(サービス、システム、製品、技術)創出と新商品のグローバル市場展開が必須となります。「円高」下のグローバル市場で通用する商品は、価格に見合った付加価値が有り、当然ながら円安になれば大きな利益を生む為替レートに依存しない国際競争力のある商品です。

 

 一般に、グローバル市場は公共インフラ市場と消費者向け市場の2つに大別されます。特に、消費者向け市場では低コストで高付加価値な新商品創出が必須となります。一方、公共インフラ市場向け新商品創出も重要です。 日本でも米国でも中国でも、国内の需要拡大は大型公共投資に依存します。大型公共インフラ投資は、国の財政赤字拡大に繋がるため高度な政治的判断の下に実施されますが、景気対策として有効であることは歴史的にも証明されています。

 

 来年以降、米国は確実に大型公共投資が始まると予測されています。基本的には、自国内の企業業績改善のための施策であり、海外企業には排他的な保護貿易となります。従って、米国内インフラ事業への新規参入を目指すならば米国内既存インフラ企業に勝る高付加価値の新商品を創出することが必要不可欠です。


一流技術


 当社のイノベーション支援サービスであるGINOD (Global Invention & New business On Demand)サービスは、「グローバル市場で通用する新商品創出」をターゲットとし、上記の付加価値創造を考慮した

・顧客ニーズにマッチしたサービス

・サービスを提供するシステム

・システムを構成する製品

・製品の品質を支える技術

等の新商品創出を支援します。

 

 従来のビジネスでは、サービス、システム、製品、技術が各々単独で商品価値を顧客にアピールすることが主流でした。例えば、世界的なヒット商品であるiPhoneは、グローバルサプライチェーンにより供給された数百種もの部品で構成され、優れた技術に基づく日本製部品が数多く採用されています。ドコモ、au、ソフトバンク等の通信キャリアーは、自社のモバイル通信システムを構成するモバイル端末製品の一つとしてiPhoneをラインアップし、各社独自のサービスを提供しています。

 

 現時点では、既にどのキャリアーでもiPhoneを取り扱う時代となり価格競争が激化しています。今後は、スマートフォンの製品差別化も困難になりサービスの優劣が通信キャリアーのビジネスとその持続的成長を左右すると予想します。

 

 新たな5Gケータイ電話システムの技術開発も活発に行われていますが、キャリアーはシステムベンダーとして日本企業に限定せず技術力を有する世界中の企業から選択し発注すると予想されます。5G関連新商品創出も目標とするイノベーション活動を継続し、世界一流の技術力を有し顧客ニーズにマッチした高付加価値を創造できた企業だけが5Gビジネスのプレーヤーなれます。